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三上 洸『アリスの夜』

〝アリス〟という名前と同じくらいの妄想の種を持つ男性の名前って思いつかない。
もともとは一般的な名前だろうに。
ルイス・キャロルの功績(?)のひとつだろうなぁ。アリスの単語を膨らませた。

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ミステリーなのか。そうかそうなのか。そうか。
アクション(?)もの?
怒涛のラストあたりで、うかっりして主人公に〝ヒーロー〟を感じて。
いやいや違うだろと冷静な自分にホッとする。
人生を狂わされるのはどっちなのか。
純粋なのは誰なのか。
展開が早いのでアクション風味の方が強く感じた。






# by ann-donut | 2021-03-22 22:00 | 読書

松井 今朝子『吉原手引草』

まず。読み終わるまでを楽しめた本となった。(直木賞は読めそうだ)
このまんまに映像化すると、深夜帯っぽいけど。そこを国営3夜連続とかがイイと思う。
              

松井 今朝子『吉原手引草』_c0190344_19471186.jpg
 場所は吉原。華やかな花魁の時代。
 そこに進行はちょっと昔のコンピュータゲームを思わせる。
 読み手側は刑事か探偵。時代的には岡っ引き?
 どんな事件なのか?事件があったのかもわからないまますすむ。
  足でかせいで証言をとる。
  ↓
  事実を集めてるようで(→読み手の私に知らしめるかの)。
 読み手が野次馬なのか、事件記者なのかとも。
 聞きこむ証言は飽きなかった。
「手引草」というくらいなので、吉原に係る風習などもわかりやすく知った。(事実も多い?)
渦中の花魁の姿は全く見えないのが面白い。
証言の中に居る花魁。最後まで読むと脳内でその後の花魁を妄想する。

# by ann-donut | 2021-03-09 20:28 | 読書

森谷 明子『緑ヶ丘小学校大運動会』

2月はアッという間なのに読書できた。真冬ど真ん中で、絶賛インドア中。
軽めの家族ものか、熱血なんてのでも読んでみたい。
タイトルはイイ感じ。
森谷 明子『緑ヶ丘小学校大運動会』_c0190344_21493601.jpg

背の低い範囲(子供ら)の謎が重なって、ミステリー風味だ。
大ごとにならないのかもな謎が、未熟でほほえましい。
小学生なりの人間関係に、推理。
そこに大人のミステリーが重なってくる。

「あやしい」と思った登場人物。予想とはちょっと着地が違ったけど。
そうか、と。
運動会当日の話だけに、プログラムに沿って経過するので混乱しない。
母親と娘、父親と息子のつながりかたは確かにこんななのかな。



# by ann-donut | 2021-02-24 22:12 | 読書

またいつか。もの凄く夢中になる事に出会うだろう。


by ann-donut